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鉄道模型シミュレーター3
技術情報


TOMIX複線線路と橋脚(01/08/26)

TOMIXの橋脚「TOMIX PC勾配橋脚」と「TOMIX れんが橋脚」には通常のもの(単線用)と
複線レール用の2種類があります。
TOMIX橋脚

しかし、レイアウター上では、部品名の表示が異なることを除けば違いがあるようには見えません。
試しにいくつか配置してビュワーで表示してみても、まったく同じにように見えます。
レイアウター ビュワー
橋脚のみを配置してみる 左が単線用、右が複線用


さて、この2つの違いはいったいどこにあるのでしょうか?
答えは線路を乗せてみるとわかります。


左:60mm PC橋脚(単線用)、右:60mm PC橋脚(複線用)

同じ高さに設定したはずなのに、線路は傾いている上に単線用の橋脚と線路の間には随分隙間が空いています。

ポップアップウインドウによる橋脚の高さ設定をよく見て見ましょう。
左側の数値は見た目の高さで、括弧内が実際に設定される線路の高さを示しているのです。
(レイアウター上で橋脚に表示される数値もこの”実際の線路の高さ”を示しています)

単線用橋脚の高度設定 複線用橋脚の高度設定
れんが橋脚の高度設定 れんが橋脚(複線レール用)の高度設定

両者の高さの設定を比べてみると、括弧内の数値に5mmの違いがあることがわかります。
つまり見た目の高さを 60mm に設定したとすると、通常の単線用橋脚は線路を 68mm
持ち上げるのに対し、複線用は 63mm 持ち上げる、という違いになります。
逆に言えば、線路面の高さを同じにすると、橋脚の見た目の高さが異なる、ということになります。

解説
VRMでは線路(面)の高さ設定は、橋脚で持ち上げる、という概念になっています。
通常のレールを高架にする際に、高架橋を使用する場合、線路と橋脚の間にプレートの厚み分の
隙間が必要となります。(あくまで見た目で、の話)
このため、橋脚の外見上の高さと実際に線路を持ち上げる高さには、プレートの厚みを考慮した
差がつけられています。
このプレートの厚みには”厚み分だけ線路を持ち上げる”という機能はないため、
橋脚の上にあって線路を支えているようには見えますが、実際に支える機能を果たしているのは
その下にある外見上はちょっと短い橋脚がプレートの分まで(見た目以上に)持ち上げている、
というわけです。

高架プレートを設置しないと、浮きすぎて見える。

さて、複線線路は始めから高架プレートがセットされた状態になっていますが、この線路は
高架としてではなく地上(高度0)でも他の線路と接続して利用可能なようにプレートの
厚みがゼロに設定されています。
このため、この線路を通常の橋脚で支えると、想定しているプレートの厚みの分だけ隙間が
空いてしまうことになります。
そこで複線線路に対して隙間が空かないように調整した”複線用”橋脚が用意されているのです。

プレートの厚みがないので、レール直下ギリギリを橋脚が支えている。

このように、対象となる複線レール DS140、DS280、DC317.280-45、DC391.354-45 については
複線用橋脚の使い分けが必要になってきますが、バージョン3.0.0.6以降のレイアウターでは、
この使い分けを補助する機能が用意されました。
環境設定の「TOMIX複線線路:橋脚自動調整」参照)