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鉄道模型シミュレーター3
技術情報


列車の速度3 (02/09/01)

列車の速度シリーズ第3弾、今回は加速性能について調べてみました。
編成エディターの「編成加速性能」パネルでは、最高速度や加速性能を設定することができますが、
この編成加速性能とは何を示しているのでしょうか?
グラフの目盛りを見れば、0から3までの値をとるものであることはわかりますが、単位などについて
説明がないためそれがどういう意味なのかはわかりません。
そこで、編成加速性能を変えて、列車の加速のしかたがどのように変わるかを調べてみました。

加速性能グラフの横軸は速度(1目盛り10km/h)を表しており、各速度における加速性能を設定出来ます。
現実には速度が上がるほど加速能力は落ちてきますので、右下がりのグラフになるわけですが、
ここでは話を単純にするため、加速性能は速度によらず一定とし、ある速度に達するまでの時間を
計ることで加速性能と加速度の関係を求めることにしました。

注:加速性能の設定が有効なのは、トラコンモードの時だけです。
通常モードでは、上カーソルを押し続けていれば、約4秒で最高速度に達します。


・加速性能と加速度の関係

編成加速性能
編成加速性能

このように、加速性能を速度によらず一定の値にした列車を、トラコンモードの
フルノッチ [5] で加速し、速度が100km/hに到達するまでに要する時間を
計測しました。

加速性能0.51.02.03.0
100km/h 到達時間(秒)331796
最高速度の設定はいずれも100で統一

デジタル時計を横目で見ながら計っただけなので多少誤差もあるようですが
加速性能の値と到達時間はきれいに反比例しており、加速度と加速性能が
比例関係にある
ことがわかります。


・最高速度と加速度の関係

編成加速性能
編成加速性能

次に、加速性能は変えずに、最高速度の指定だけを変えてみます。
フルノッチ [5] で加速し、特定の速度に到達するまでの時間を比較してみたところ、

最高速度100km/h到達200km/h到達300km/h到達
10017N/AN/A
200 9 18N/A
300 6 12 17
単位:秒、加速性能の値はいずれも1.0で統一

意外にも、加速性能の値が同じにもかかわらず、100km/hに達する時間は
全く異なっていました。
そして、最高速度に達するまでの時間はどれもほぼ同じです。
つまり、加速度は最高速度の値と比例関係にあるということになります。


・ノッチと加速度の関係

これまでフルノッチ [5] ばかりで計測しましたが、今度はノッチによる加速の違いをみてみましょう。
最高速度と加速性能を一定にして、各ノッチにおける特定の速度に到達するまでの時間を計りました。

ノッチ 10km/h20km/h30km/h40km/h50km/h60km/h70km/h80km/h90km/h100km/h
1 9182736455463738190
2 5 91418222731364145
3 3 6 912151821242730
4 2 4 7 9111316182023
5 2 4 6 8 91113151718
単位:秒、最高速度=100、加速性能=1.0での計測

結果は一目瞭然で、各ノッチと加速度がリニアに連動していることがわかります。
(ノッチ2はノッチ1の2倍の加速、ノッチ3なら3倍、・・・)
つまり、加速度はノッチ位置と比例関係にあるわけです。


・まとめ

列車の加速度(A)は、加速性能(F)・最高速度(V)・ノッチ(N)の3つの要素に比例しています。
式で表せば、A = F * V * N * C 、(Cは定数)
例えば、以下の3つパターンではいずれも同じ加速度が得られるということです。
・加速性能=1.5、最高速度=400、ノッチ=1 ・・・ F*V*N=600
・加速性能=2.0、最高速度=150、ノッチ=2 ・・・ F*V*N=600
・加速性能=0.5、最高速度=300、ノッチ=4 ・・・ F*V*N=600

加速性能=1.0、最高速度=100、ノッチ=5の場合に100km/hに到達する時間が
約18秒であることから、定数Cを求めると
A=(100000m/3600s)/18s, F=1, V=100000m/3600s, N=5 を使って
C=1/90s となります。

よって、時間(T)秒後に到達する速度(Vt)は、
Vt = ( F * V * N * T ) / 90
で求めることが出来ます。
上の3例(F*V*N=600のパターン)に当てはめると、いずれも9秒後に60km/hに達し、15秒後には100km/hとなります。
勿論これは、加速性能を一定に保った場合の話なので、速度が上がるにつれ加速性能が
下がっていく実際の設定では、異なってきます。


・おまけ

加速性能のグラフでは、目盛りは3.0までですが、もう少し上まで設定できるようです。

編成加速性能
このように外枠との境目ギリギリをクリックしてやると3.0より少しばかり上の方に線が描かれます。

編成加速性能
傾きが同じになるように調整して外挿してみると、3.2くらいになっているようです。

物はついで^^この目一杯上げたもの(3.2)とグラフ目盛りで最大の3.0とで
加速の違いを比較してみましょう。
違いを計測しやすいように、最高速度を下限の50km/hまで落とし、
ノッチも最低の1で測定します。

加速性能10km/h20km/h30km/h40km/h50km/h
3.0 611172328
3.2 511162227
単位:秒、最高速度=50、ノッチ1での計測

誤差と言えなくもないですが、一応、それらしい差がついているようですね。


蛇足ながら、以下のように左端(速度0での加速性能)を0にしてしまうと
トラコンモードでは全く発進できなくなってしまいます(当たり前!)。

編成加速性能


・・・以上、夏休みの自由研究でした(^^